【源氏物語571 第19帖 薄雲2】源氏は、姫君を紫の上に預けること、袴着を二条院で行いたいと明石の上に伝えた。明石の上は、姫君を手放しがたく思い、心が乱れていた。

あなたがいやなら姫君だけでもそうさせてはどう。 こうしておくことは将来のためにどうかと思う。 私はこの子の運命に予期していることがあるのだから、 その暁を思うともったいない。 西の対《たい》の人が姫君のことを知っていて、非常に見たがっているのです。 しばらく、あの人に預けて、 袴着《はかまぎ》の式なども…