【源氏物語 第8帖 花宴 はなのえん】漢詩を作り舞を披露した桜花の宴の夜 忍び込んだ弘徽殿で 美しい姫君と出会う🌸

如月に紫宸殿で催された桜花の宴で、 光源氏は頭中将らと共に漢詩を作り舞を披露した。 宴の後、朧月夜に誘われふと入り込んだ弘徽殿で、 源氏は廊下から聞こえる歌に耳を澄ます。 照りもせず 曇りも果てぬ 春の夜の 朧月夜に似るものぞなき 源氏はその歌を詠んでいた若い姫君と出逢い契りを交わす。 素性も知らぬままに扇…