【源氏物語598 第19帖 薄雲29】僧都は「陛下がご存じにならないでは 相当な大きな罪をお得になることでございますから、天の目の恐ろしさを思いまして、」と言い出した。

僧都は昔風に咳《せき》払いをしながら、 世の中のお話を申し上げていたが、 その続きに、 「まことに申し上げにくいことでございまして、 かえってそのことが罪を作りますことになるかもしれませんから、 躊躇《ちゅうちょ》はいたされますが、 陛下がご存じにならないでは 相当な大きな罪をお得になることでございますか…