【源氏物語611 第19帖 薄雲42】源氏は「恋愛問題のほうが大切に思われる私なのですから、どんな抑制を心に加えて貴女の御後見だけに満足していることか、それをご存じになっていますか?」と女御に伝えた。

「私の何もかもが途中で挫折《ざせつ》してしまったころ、 心苦しくてなりませんでしたことが どうやら少しずつよくなっていくようです。 今東の院に住んでおります妻は、 寄るべの少ない点で絶えず私の気がかりになったものですが、 それも安心のできるようになりました。 善良な女で、 私と双方でよく理解し合っています…