源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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【源氏物語618 第19帖 薄雲49 完】源氏は 明石の上を慰めた。少し暇のできたころであったから、御堂の仏勤めにも没頭することができて、二、三日源氏が山荘に滞在でき 明石の気持ちも慰められた。
住み馴れるにしたがって ますます凄い気のする山荘に待つ恋人などというものは、 この源氏ほどの深い愛情を持たない相手をも 引きつける力があるであろうと思われる。 ましてたまさかに逢えたことで、 恨めしい因縁のさすがに浅くないことも思って歎く女は どう取り扱っていいかと、 源氏は力限りの愛撫を試みて慰めるばか…