【源氏物語620 第20帖 朝顔2】女五の宮と朝顔の姫君は同じ御殿に住んでおいでになる。源氏が訪ねると とてもお喜びになった。

同じ御殿の西と東に分かれて、 老内親王と若い前斎院とは住んでおいでになった。 式部卿《しきぶきょう》の宮がお薨《かく》れになって 何ほどの時がたっているのでもないが、 もう宮のうちには荒れた色が漂っていて、 しんみりとした空気があった。 女五の宮が御対面あそばして源氏にいろいろなお話があった。 老女らしい…