【源氏物語621 第20帖 朝顔3】女五の宮様に 源氏は なかなか訪ねられなかったことを詫びた。宮は「私は長生きがいやでしたが、貴方がお栄えになる日を見ることができ 考えが変わりました」と言う。

ずいぶん老人《としより》めいておしまいになったと思いながらも 源氏は畏《かしこ》まって申し上げた。 「院がお崩《かく》れになりまして以来、 すべてのことが 同じこの世のことと思われませんような変わり方で、 思いがけぬ所罰も受けまして、 遠国に漂泊《さすら》えておりましたが、 たまたま帰京が許されることにな…