源氏物語&古典🪷〜笑う門には福来る🌸少納言日記🌸
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【源氏物語637 第20帖 朝顔19】月が出て淡い雪の光といっしょになった夜の色が美しかった。源氏は、真剣なふうに恋を訴える。朝顔の姫君は年を重ねた今になって結婚は考えられないと思う。
西のほうはもう格子が下《お》ろしてあったが、 迷惑がるように思われてはと斟酌《しんしゃく》して 一間二間はそのままにしてあった。 月が出て淡い雪の光といっしょになった夜の色が美しかった。 今夜は真剣なふうに恋を訴える源氏であった。 「ただ一言、 それは私を憎むということでも御自身のお口から聞かせてくださ…