【源氏物語651 第21帖 乙女6】若君の師から字《あざな》をつけてもらう式は東の院ですることになった。高官たちは皆この式を珍しがって参会する者が多かった。博士たちが晴れがましがって気後れしている。

若君の師から字《あざな》をつけてもらう式は 東の院ですることになって、 東の院に式場としての設けがされた。 高官たちは皆この式を珍しがって参会する者が多かった。 博士たちが晴れがましがって気おくれもしそうである。 「遠慮をせずに定《きま》りどおりに厳格にやってください」 と源氏から言われたので、しいて冷…