【平家物語30 第2巻 小松教訓①】〜The Tale of the Heike🪷

清盛邸の一間に押こめられたままの新大納言成親は、 次第に冷静になるにつれて、 陰謀露顕の理由をあれこれと考えていた。 「それにしても、用意周到にとは思い続けておったが、 どこかに疎漏な点があったのであろう? 北面の武士の内の誰かなども、 今にして思えば、少しうかつであったか?」 いろいろに思い廻らしている…