【源氏物語653 第21帖 乙女8】夕霧の若君は東の院に勉強部屋が設けられ 学者を一人つけて学ばせた。若君は、父を恨めしく思う気持ちもあったが 真面目に努力し続け 学問に天分の才を発揮した。

それに続いてまた入学の式もあった。 東の院の中に若君の勉強部屋が設けられて、 まじめな学者を一人つけて源氏は学ばせた。 若君は大宮の所へもあまり行かないのであった。 夜も昼もおかわいがりにばかりなって、 いつまでも幼児であるように宮はお扱いになるのであったから、 そこでは勉学ができないであろうと源氏が認…