【源氏物語667 第21帖 乙女22】大宮は、「人の中傷かもしれぬことで、腹をお立てになったりなさることはよくないし、ないことで娘の名に傷をつけてしまうことにもなりますよ」と大臣に言う。

「あなたがそうお言いになるのはもっともだけれど、 私はまったく二人の孫が何を思って、 何をしているかを知りませんでした。 私こそ残念でなりませんのに、 同じように罪を私が負わせられるとは恨めしいことです。 私は手もとへ来た時から、特別にかわいくて、 あなたがそれほどにしようとお思いにならないほど大事にし…