平家物語67 第3巻 医師問答②〜The Tale of the Heike🪷

その頃、宋から、 名医といわれる医師がやってきて京都に滞在していた。 福原にいた清盛は、使者を遣わして、 この名医の診察をうけるようにとすすめさせた。 重盛は、使いの越中守盛俊《えっちゅうのかみもりとし》を 病室に招き、蒲団《ふとん》の上に起きなおって、 「わざわざ、 医療のためのお使い有難く思っておりま…