【源氏物語 第22帖 玉鬘〈たまかずら〉】

夕顔の遺児玉鬘は母の死後、 4歳で乳母一家に伴われて筑紫へ下国し、 乳母の夫太宰少弐が死去した後上京できぬまま、 既に20歳になっていた。 その美貌ゆえ求婚者が多く、 乳母は玉鬘を「自分の孫」ということにして、 病気で結婚できないと断り続けてきたが、 中でも有力者である肥後の豪族大夫監の強引な求婚に困り果て…