【私本太平記24 第1巻 大きな御手16〈みて〉〜「足利家七代の君、若殿には御祖父にあたる家時公の御遺書のことでござります」肺腑を突くとは、こんな言を擬して、一瞬、はっと息を呑ませる鋭さをいうのだろう。

動画のオープニングは私本太平記24が正しいです 「……さ。いま伺えば、 その若公卿が召連れていた侍童の名は、菊王とか」 「たしか菊王と呼んだと思う」 「ならばそれも、天皇に近う仕えまつる近習の御一名、 前《さき》の大内記、日野蔵人俊基朝臣 《ひのくろうどとしもとあそん》に相違ございますまい」 「どうしてわかる…