手に摘みて いつしかも見ん 紫の根に 通ひける 野辺《のべ》の若草🪷 晩春の北山の夕べに見た面影を思い出しながら物思いした頃の源氏の君の歌🌼

手に摘みて いつしかも見ん 紫の根に 通ひける 野辺《のべ》の若草 晩春の北山の夕べに見た面影を思い出しながら 物思いした頃の源氏の君の歌 〜手に摘んで、なんとか早く見たいものだ。 紫草(=藤壺)のゆかりのある 野辺の若草(=紫の上)を 第5帖 若紫 「それは姫君は何もご存じなしに、もうお寝《やす》みになってい…