🪻源氏物語&古典blog 和歌&漢文🪻
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行くかたをながめもやらんこの秋は逢坂山を 霧な隔てそ〜 六条御息所の返歌が来た。霧が濃くかかり身にしむ秋の空を眺めて詠んだ源氏の君の歌。
行くかたを ながめもやらん この秋は 逢坂山を 霧な隔てそ 〜あの方が行った方角を眺めていよう、 今年の秋は 逢うという逢坂山を霧よ隠さないでおくれ 【第10帖 賢木 さかき】 斎宮は十四でおありになった。 きれいな方である上に 錦繍《きんしゅう》に包まれておいでになったから、 この世界の女人《にょにん》とも見え…