かげひろみ頼みし松や枯れにけん下葉散り行く年の暮かな〜庭の五葉が雪にしおれて下葉の枯れたのをみた藤壺の中宮の歌🪻

蔭《かげ》ひろみ 頼みし松や 枯れにけん 下葉散り行く年の暮《くれ》かな 〜木蔭が広いので頼りにしていた松の木は 枯れてしまったのだろうか その下葉が散って行く今年の暮ですね。 【第10帖 賢木 さかき】 中宮は三条の宮へお帰りになるのである。 お迎えに兄君の兵部卿の宮がおいでになった。 はげしい風の中に雪も混…