身はかくて さすらへぬとも 君があたり 去らぬ鏡のかげ ははなれじ〜源氏との別れに悲しむ紫の上への歌🪷

身はかくて さすらへぬとも 君があたり 去らぬ鏡のかげ ははなれじ 源氏との別れに悲しむ紫の上への歌 〜たとえ我が身はこのように流浪しようとも 鏡に映った私の影は あなたの元を離れずに残っていましょう 【第12帖 須磨(すま)】 昼に近いころまで源氏は寝室にいたが、 そのうちに帥《そつ》の宮がおいでになり、 三位…