荒れまさる 軒のしのぶを眺めつつ 繁《しげ》くも露のかかる袖かな〜源氏の君へ送った 悲しい心を書いた花散里の手紙🌿

荒れまさる 軒のしのぶを眺めつつ 繁《しげ》くも露のかかる袖かな 源氏の君へ送った 悲しい心を書いた花散里の手紙 〜日に日に荒れていく軒の忍ぶ草を眺めていますと ひどく涙の露に濡れる袖ですこと。 【第12帖 須磨 すま】 花散里《はなちるさと》も悲しい心を書き送って来た。 どれにも個性が見えて、 恋人の手紙は源…