山がつの 庵《いほり》に 焚《た》けるしば しばも言問ひ 来なむ恋ふる里人〜塩を焼く煙と思っていたのが 柴をくべる煙と聞いた時の源氏の作

山がつの 庵《いほり》に 焚《た》けるしば しばも言問ひ 来なむ恋ふる里人 塩を焼く煙と思っていたのが 柴をくべる煙と聞いた時の源氏の作 〜賤しい山人が粗末な家で焼いている柴のように しばしば便りを寄せてほしいのです。 恋しいふるさとの人よ 【第12帖 須磨 すま】 近所で時々煙の立つのを、 これが海人《あま》の…