みをつくし 恋ふるしるしに ここまでも めぐり逢ひける 縁《えに》は深しな〜源氏は懐紙に歌を書き 明石の上の船に届けさせた

みをつくし 恋ふるしるしに ここまでも めぐり逢ひける 縁《えに》は深しな 〜身を尽くして 恋い慕っていた甲斐のあるここで めぐり逢えたとは、 宿縁は深いのですね 【第14帖 澪標 みおつくし】 源氏は懐紙に書くのであった。 みをつくし 恋ふるしるしに ここまでも めぐり逢ひける 縁《えに》は深しな 惟光に渡すと、 明…