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藤波《ふじなみ》の打ち過ぎがたく見えつるは まつこそ宿のしるしなりけれ〜昔に比べて高くなった松を見て 長い年月と、逆境にいた頃を思う源氏
藤波《ふじなみ》の打ち過ぎがたく見えつるは まつこそ宿のしるしなりけれ 昔に比べて高くなった松を見て 長い年月と、逆境にいた頃を思う源氏 【末摘花の姫君に by 源氏の君】 〜松にかかった藤の花を 見過ごしがたく思ったのは その松がわたしを待つという あなたの家の目じるしであったのですね 【第15帖 蓬生 よもぎう…