雪間なき 吉野《よしの》の山を たづねても 心の通ふ 跡絶えめやは by 明石姫君の乳母(宣旨の娘)【源氏物語576 第19帖 薄雲7】

雪間なき 吉野《よしの》の山を たづねても 心の通ふ 跡絶えめやは 雪の消える間もない吉野の山奥であろうとも 必ず訪ねて行って 心の通う手紙を絶やすことは決してしません 明石の上に by 明石姫君の乳母(宣旨の娘) 【源氏物語576 第19帖 薄雲7】 こんなことを毎日言っているうちに十二月にもなった。 雪や霙《みぞれ》…