【終遠のヴィルシュ -ErroR:salvation-】総評:限りなく絶望に埋もれた希望の物語

限りなく絶望に埋もれた希望の物語 *1 西ヨーロッパの小国・アルペシェール。 四方を海と黒き災いの花――リコリス・ノワージュに囲まれたこの国の人間は 23歳までに死に至る《死の呪い》を抱いて生まれてくる。 万人に等しく死が降り注ぐアルペシェールは、いつしかこう呼ばれるようになった。 ――死神に魅入られた国、と。 …