【私小説】シュレーディンガーの宿(後編)【ベルリン旅行記】

tabitabitamani.hatenablog.com 「コネリーは杖をついていたかなあ。僕はインフォメーションでの経緯を説明し、住所の紙も地図も見せるわね。そしたら、部屋に入れてくれてね」 今夜の宿に一歩近づいた夫。 その後の展開は、夫が形容した通り、「信じられない話」だった。 コネリー風は裕福なのか、研究職なのか、壁という…