雲心月性...
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源氏物語 宿木 三段
(匂宮)穂に出でぬ物思ふらし篠薄招く袂の露繁くして なつかしきほどの御衣どもに、直衣ばかり着たまひて、琵琶を弾きゐたまへり。黄鐘調の掻き合はせを、いとあはれに弾きなしたまへば、女君も心に入りたまへることにて、もの怨じもえしはてたまはず、小さき御几帳のつまより、脇息に寄りかかりてほのかにさし出でたまへ…