雲心月性...
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源氏物語 第四章 匂宮と浮舟、橘の小島の和歌を詠み交す
匂宮と浮舟、橘の小島の和歌を詠み交す 匂宮、雪の山道の宇治へ行く かの人の御けしきにも、いとど驚かれたまひければ、あさましうたばかりておはしましたり。京には、友待つばかり消え残りたる雪、山深く入るままに、やや降り埋みたり。 常よりもわりなきまれの細道を分けたまふほど、御供の人も、泣きぬばかり恐ろしう、…