新古今和歌集 巻第九 離別歌 877

みこの宮と申しける時、 太宰大弐実政、 学士にて侍りける、 甲斐守にて下り侍りけるに、 餞賜はすとて 思い出でばおなじ 空とは月を見よ ほどは雲居に めぐり逢ふまで 後三条院御歌 (新古今和歌集 巻第九 離別歌 877) 訳者・峯村文人・小学館の訳 東宮と申していた時、 太宰大弐実政が東宮学士として仕えていたが、 甲斐…