雲心月性...
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新古今和歌集 巻第六 冬歌 570
月を待つ高嶺の 雲は晴れにけり 心あるべき 初時雨かな 西行法師 (新古今和歌集 巻第六 冬歌 570) ――月の出を心待ちにしていると、 高嶺に掛かっていた雲が晴れ渡って時雨も止んだよ。 なんと人の情を解する初時雨であることよ… 「心あるべき」…人情をよく解する。 時雨を擬人化して、なんと人情深いことか、と歓びをしっ…