また新連載3:卒女生徒

「まだ、アップルパイもホットココアも半分以上残ってる。もうちょっといてくれよ」 わたしは今度は「いてくれよ」と言われた。そう言われた。「いてくれよ」、と。わたしはその言葉に打たれた。深い安堵を感じた。そして座り、アップルパイを手に取った。まだ熱いくらいだ。そしてとうとう馬鹿笑いをしてしまって、 「あ…