散歩道

はらはらとモミジの葉が散る中を ゆっくりと歩く昼下がり。 少し下の高速道路からはせわしなく 車が風を切る音が聞こえてきます。 車窓からこの雑木林を見ても一瞬で 通り過ぎてしまうだけです。 まさか、すぐ横の山肌に赤い トンネルが広がっているなんて 思いもしないことでしょう。 一雨ごとに空が広くなりやがて 全て…