3.ひきこもり

ひきこもり しばらく暗い冬眠生活のような日が続いた。髪は伸び放題で体重も増え、タバコまで吸うようになった。 気の抜けたぬるいビールをすするような後味の悪い気分で目覚め、夜中に活動しては明け方に眠るという毎日を送っていた。 私にとって昼間の光は世間の目だった。「何者でもない私」にとっては、突き刺すように…