大島青松園  重見一雄さん

遍路(前日からのつづきです)この地方では、農閑期になれば村外に出稼ぎに行くのが習慣であって、私も冬になれば毎年製材所へ働きに行っていた。そこで私はある寒い朝、焚火をして暖を取っていたところが、自分の知らぬ間に足に火傷をしていたのである。不思議なことにその火傷がなんらの痛疼も感じず、いろいろと手当を…