喪中はがき

 毎年、欠かさずに年賀状を出し続けていた元彼から、初めて返信のはがきがあった。ただしそれは――喪中はがきだったが。「死んだんだ」 同じ年だった彼が、どうして四十五歳なんて若さで死んだのかなんてわからない。喪中はがきには定型文どおり、今年の六月に夫が永眠した、としか書かれていなかった。「早い、早すぎる…