『検察の正義』郷原信郎

検察官として勤務した経験をもとに、検察の構造、問題点等を説明する。 1 著者は東大理学部を出て三井金属鉱山に入社したのち、官僚的な雰囲気に幻滅し退社、2年かけて司法試験に合格し検事となった。 検察の特殊部として公安部と特捜部があり、著者は数年の勤務の後、公安部に配属され、過激派活動家の起訴、取調べを担…