『司法官僚』新藤宗幸

日本の司法の問題は消極的である点である。 本来、司法は市民にとって「簡便」な政治や社会を変えていく制度である。しかし現状では、裁判所が守ろうとしているのが政治行政のしくみなのか、裁判所の権威なのか、裁判官のキャリアなのかは不明である。 裁判官は多忙でありまた転勤族のため地域社会から孤立しがちである。 …