『ロシアン・ダイアリー』アンナ・ポリトコフスカヤ その1 ――権威主義体制の国/服従したい・子供扱いされたい人びと

著者は2006年10月に何者かに射殺された。 ◆所見 プーチンの2004年大統領選から2005年8月までのロシア情勢を記録した本。生まれかけた民主主義が消え、不正と暴力、無気力に社会が包まれる様子を描く。 人びとの一部は不満を感じているが、自分で動くことはあまりなく、また野党も頼りない。 著者の思想の根…