『餓死(うえじに)した英霊たち』藤原彰 その1 ――日本軍の餓死に関する概説書

アジア太平洋戦争の死者310万人のうち軍人は230万人、この過半数が餓死である。また、これは全戦場で起きた現象である。 本書は大量餓死をもたらした日本軍の責任と特質を明らかにする。 著者は陸軍士官学校卒業後中国戦線に派遣され、戦後歴史学者となった。 *** 第1章 餓死の実態 1 ガダルカナル島の戦い(1942.…