書評『城』/フランツ・カフカ

城 (新潮文庫)作者:フランツ・カフカ新潮社Amazon壮大な物語というより、極上コントの連発という意味での大傑作。笑いという意味では、小説以外を含めても、これ以上のレベルには未だ誰も到達していないと言い切れる。 物語の筋など「城に辿りつきたいがいっこうに辿りつけない」という程度でしかなく、ただひたすらに城近…