短篇小説「河童の一日~其ノ十七~」

今日はインフルエンザで一日じゅう寝ていた。インフルエンザといっても河童用インフルエンザであって、河童から河童へと感染するのみだから安心してほしい。今のところ人間に感染した事例はないから、もしうつったとしたら、その人は少なくとも何割かは河童であると思ったほうがいい。背中の甲羅が焼けるように熱い。 河童…