泣きながら一気に書きました
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書評『北京の秋』/ボリス・ヴィアン
フランス文学の異端児による奇譚。再読して改めて気づくのは、この作品がとにかく遊び心にあふれているということだ。そしてそれがなぜか哀しい。そんな作者の独特なスタンスを理解するためには、巻末の安部公房による解説にある、本作の謎めいた題名に触れた一文が助けになる。 なぜ「北京の秋」なのだろう。ヴィアン自身…