短篇小説「河童少年のモイモイモイスチャー日記 其ノ二十九」

近ごろは雨ばかり降っているからといって河童が喜ぶと思ったら大間違いだ。川が増水すれば河童だってもちろん溺れるし、単純に遊び場もなくなってしまう。たしかに河童は雨が嫌いではないけれど、薄暗い曇天だとやはり憂鬱になるのも確かで。 つまり河童にとってのベストウェザーは「天気雨」で、どうやらそのことを《キツ…