万葉集の世界に飛び込もう(その2702)―書籍掲載歌を中軸に(Ⅱ)―

●歌は、「夕されば雁の越え行く竜田山しぐれに競ひ色づきにけり(作者未詳 10-2214)」である。 【龍田山】 「作者未詳(巻十‐二二一四)(歌は省略)竜田(たつた)山は生駒山脈の南のはしが、大和川の渓谷をはさんで葛城山脈の北のはしと相対する一部の山地の称で、こんにちこの山名はないが、生駒郡三郷町立野の竜田本…