万葉集の世界へ飛び込もう(その2860)―書籍掲載歌を中軸に(Ⅱ)―角島の迫門

●歌は、「角島の瀬戸のわかめは人の共荒かりしかど我れとは和海藻( 作者未詳 16-3871)」である。 「作者未詳(巻十六‐三八七一)(歌は省略) 角島と本土とのあいだの海峡が角島の迫門(せと)で、いま海士(あま)ヶ瀬戸と呼ばれている。瀬戸には岩礁が多く、日本海の海流に加えて急潮の波の荒いところ、それだけに海産…