『三河物語』は徳川中心史観ではなく大久保中心史観 (その1)

『三河物語』は『徳川中心史観(松平・徳川中心史観)」によって書かれているとし「徳川中心史観からの脱却」を主張する研究者は多い。だが本当に『三河物語』は徳川中心史観の書なのであろうか? 著者の大久保忠教(1560~1639)は江戸初期の旗本。徳川家臣大久保忠員の8男として三河で生まれ育った。そういう環境にいれ…