十文字峠に咲く高嶺の花〜春を背負って咲く、花の声が聞こえる峠

石楠花(シャクナゲ)は、春から初夏にかけて咲く華やかな花で、赤・ピンク・白・紫など、彩り豊かに咲き誇る。「高嶺の花」の由来にもなり、かつては人里離れた高山にしか咲かない特別な存在だった。ヒマラヤのような高山に多く見られ、日本でも深山に自生する。 笹本稜平の小説『春を背負って』の表紙も咲き誇るアズマシ…