ある一つの夢(下)

晴れた空の下、駅に降りて一筋の連絡通路を歩んだ先、都市を一箇所にまとめてしまったような複合施設に僕たちはいた。 そのほんの一箇所、ショーケースが所狭しと並んだショッピングモールを、彼女はさながら蜜を探す蝶のように舞う踊る。 「これはどんな品物なの?教えて?」 頼まれた僕は、彼女を満たすべく知識を語る。…