愛されれば愛されるだけ増えた「その女」の気苦労

桐壺 光をまとって生まれた皇子輝くばかりにうつくしいその皇子の、光君という名は、 高麗の人相見がつけたということです。 いつの帝(みかど)の御時(おんとき)だったでしょうか──。その昔、帝に深く愛さ…