令和の世に改めて『朝霧の巫女~平成稲生物怪録』を考える

さて,令和の時代が始まったわけだけれども,あえて作品名に「平成」を冠する『朝霧の巫女~平成稲生物怪録~』について再考してみたい。 これは中学生の頃に初めて手に取って以来,私を魅了してやまない作品だ。大学で法学部の講義以外に日本神話や民俗学の講義を取ったり山窩についての本を読んでみたりといった枠に留ま…